おばさん観察日記

愛すべきおばさん達に捧ぐ

少年野球おばさん

少年野球おばさん

 

少年野球チームに所属している息子を持つおばさん。大抵の場合スポ小(スポーツ少年団)は保護者のボランティアありきで運営されているため、子どもがスポ小に入った瞬間から、おばさん達は滅私奉公に殉じることとなる。

 

 

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少年野球おばさんの場合、自身も根っから野球が好きで「学生時代は野球部のマネージャーやってました」とか「独身時代はプロ野球選手のおっかけやってました」とか言うおばさんがいる一方で「息子が野球やりたいって言うから仕方なく……というおばさんも少なくない。

 

ファッションは基本的にスポーティ。動きやすさが信条。日焼けによるシミ・ソバカスを気にしつつ、しかし完璧に紫外線ケアをするのが難しい立ち位置。頭には帽子。首にはスポーツタオル。手にはお茶の入った蛇口付きの保冷機(ウォータージャグ)を装備している。

 

 

ウォータージャグ

 

 

少年野球チームによって仕事の範囲は異なるが、少年野球おばさんの任務は過酷を極める。食事当番。お茶当番。試合等の車出し(子ども達の送迎)。相手チームの偵察やビデオ撮影。スコアブック記入等、少年野球に携わっていない人間から「えっ? そこまでやるの?」と驚かれる始末。強豪チームになればなるほど、少年野球おばさんの野球知識も豊富で、その辺の野球好きなおばさんより野球に詳しかったりすることも。

 

また、少年野球の保護者の場合、高校野球等のマネージャーとは異なり、どのおばさんも「我が子可愛さ」で働いているため、子どものポジション争い等がおばさん達の関係に伝播する事も少なくなく、それゆえに人間関係はかなり難しいらしい。多くの子ども達は小学校卒業と同時に少年野球を卒業していくのだが、才能があったりして中学、高校と野球の強豪校に入ってしまう子を持つおばさんは、子が野球を辞めるその日まで野球と関わっていくことになる。

 

少年野球おばさんは、ある意味日本の野球界を下支えしている存在であると言っても過言ではない。