値引きシールおばさん

値引きシールおばさん スーパーの食品コーナーで値引きシールのみを狙って購入するおばさん。スーパーの値引きシールは「前日の売れ残り品」に貼られる場合と「当日の売れ残り品」に貼られる場合があるが、値引きシールおばさんも、前日の売れ残り品を狙う「午前中組」と、「当日の売れ残り品」を狙う「夕方組」に分かれているらしい。

アベノミクス効果で景気が良くなりつつあると言うものの、一般消費者の財布の紐はまだまだ固い。そんな中、値引きシールおばさんは「値引きシールの貼っている食品を買う」ことに全精力を注いでいて、夕食の献立は値引きシールの貼ってある食品次第で決めることにしている。

値引きシールおばさんの場合「午前中組」と「夕方組」では見た目的な特徴が異なる。午前中組には専業主婦が多く、夕方組には働く主婦が多い。しかし双方、必ず持っているのがエコバッグ。基本的に節約が大好きなので、エコバッグを持参する事でゲット出来るポイントを愛している。レジカゴに被せることの出来るタイプのエコバッグを持っているおばさんも少なくない。購入した商品を詰め替える手間が省けるのが気に入っている。

レジカゴにフィットするエコバッグ

値引きシールおばさん達にとって、スーパーは狩場である。なので、その目つきは鋭く狩人さながらの仕事をする。「図々しいおばさんが店の人に『これも値引きシール貼りなさいよ』と言っているのを見掛ける」と言う報告があるが、値引きシールおばさんんとは別種のおばさんである。何故なら値引きシールおばさんは、値引きシールが貼られるタイミングと、消費期限の関係を把握しているので「頼んでも無理」という事を知っているからである。情報は目当てのスーパーで働いている知り合いからゲットしているらしい。また、スーパーを数軒掛け持ちして行動するパワフルなおばさんも少なくない。

値引きシール効果で浮いた予算は、かつて一世を風靡した「３０万円たまる貯金箱」に貯金している。貯金したお金で家族で温泉旅行に行くのが夢。