おばさん観察日記

愛すべきおばさん達に捧ぐ

ヤクルトおばさん

ヤクルトおばさん

 

ご家庭やオフィスを個別訪問してヤクルトを売る仕事をしているおばさん。通称ヤクルトレディ。しかし一般的には「ヤクルトおばさん」と呼ばれる事の方が多い。田舎の女子高生のような制服で自転車やスクータに乗って街を廻っている。

 

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ヤクルトおばさんの年齢層は幅広い。独自の託児サービスがあるため、乳幼児を預けて働く新米ママがいるかと思えば、もはや「ヤクルトの主」とも言える熟年の姿も。「ヤクルトを売るだけの簡単なお仕事」と思われがちだが、一般的なパート主婦と違って歩合制なので「エリート」と「非エリート」とでは収入の格差が半端ない。いかに太い客(太っ腹な客)を掴むかがポイント。また、1つの建物でガッツリ稼げるオフィスに入り込めるかどうかも収入の分かれ道。

 

ファッション的に見ると不思議と地味目なおばさんが多い。黒髪率が高く、髪を染めていても落ち着いた色の髪をした人が多い。どんなにお洒落な人でも、ベースが美しい人でもヤクルトの制服をきたとたん「ヤクルトおばさん」に見えてしまうから不思議である。

 

制服の胸ポケットにキャラクター物のボールペンを差しているおばさんが多い。胸ポケットパンパンにボールペンを差しているおばさんもいる。おばさんに直接聞いてみたところ「変わったボールペンを差していると会話の取っ掛かりになるから」との答えが返ってきた。何気なく見えるボールペンにも、実は意味があるらしい。

 

 

キャラクターボールペンの一例

 

 

 

ネタ系ボールペンの一例

 

 

 

「誰にでも出来るお仕事です」との触れ込みだが、突き詰めてみると営業職なので、向き不向きは確実にあり、はじめてみたもののアッっと言う間に辞めてしまうおばさんも多い。逆を言うと長年続けているおばさんは「出来るヤクルトおばさん」だと言える。意外と奥深い世界のようだ。