大阪のおばさん(アメ系)
大阪のおばさん(アメ系)
大阪に存在する「コミュニケーションとしてアメを配りまくる」おばさん。同じ大阪のおばさんでも『大阪のおばさん(ヒョウ系)』はおばさん界において絶滅危惧種に指定されているが、大阪のおばさん(アメ系)は、大阪のおばさんの主流であると言っても過言ではなく、絶大なる勢力を誇っている。
大阪のおばさん(アメ系)において、見た目の特徴を語るのは困難を極める。と言うのも、彼女達は年齢層も幅広く、ファッションの傾向も統一されていないのだ。「誰かに配るようのアメを常備している」と言うこ部分が唯一の共通点。アメを入れているのは手製の巾着袋だったり、がま口財布だったりと様々。中にはジップロック一杯にアメを入れているおばさんもいる。
巾着袋の一例
ジップロックに入れる人も
大抵の場合においてアメは常時、数種類が用意されている。彼女達にとって「アメを配る」と言う行為は自分が気に入っている食べ物を「おすそ分けする」という感覚ではなく、最初から「誰かに配るもの」と想定されているため、受け取る人が選べるようにとの配慮から、数種類のアメが入っている。のどアメ、ミルク系のアメは鉄板。それとは別にフルーツ系か、ネタ系のアメ……と言うラインナップで揃えられている事が多い。
もっとも「おばさん」を卒業して「おばさん」の域に達しようとしているおばさんの場合「黒飴」だの「梅干アメ」だの「純露」だの「ヴェルタースオリジナル」だのと言った「美味しいっちゃあ、美味しいけど微妙に昔風」なアメばかり揃えていて、若者を困惑させることも。
大阪のおばさん(アメ系)は、コミュニケーションを重要視していて「友達」や「知り合い」がやたら多く「友達の友達はみんな友達」の領域に達していると言っても過言ではない。アメ以外にも「備えあれば憂いなし」的な装備品がやたら多く、常に大きなカバンを持ち歩いているのも特徴。
バッグの中にはとにかく色々入っている
余談だが大阪では「飴(アメ)」は「あめちゃん」と親しみを込めて呼ばれている。「せんべいちゃん」とか「チョコレートちゃん」とか「ガムちゃん」とは言わないのに、アメだけが神聖視されているのは不思議な現象だが、もしかするとその辺りに大阪のおばさん(アメ系)が増殖した秘密が隠されているのかも知れない。