給食のおばさん(小学校)
給食のおばさん(小学校)
日本に住んでいるほとんどの大人がお世話になっただろう、給食のおばさん。給食を導入している中学校もあるが、今回は小学校の給食のおばさん。昭和の頃はその大半が公務員だったようだが、最近は業者委託している自治体が多いため、今を生きる給食のおばさんの多くはパート従業員である。
給食のおばさんの仕事は、子どもの休みと同じペースで休みが取れるため、小学生の子どもを持つおばさんに大人気。非常に狭き門となっている。なので、業務に励んでいるおばさんは、数多くの候補者の中から勝ち残ってきた「選ばれしおばさん」と言えるだろう。
勤務中の服装は白衣が基本。髪は帽子の中に入れる決まりになっている。足元は長靴。制服は勤め先から支給されるが、長靴は基本的に自前。地元のホームセンターや、ワークマン等の専門店で購入する。
自転車通勤のおばさんが多く、せっかく化粧をしても顔はマスクでほとんど覆われてしまうし、厨房内は高温多湿のため「化粧しても汗で崩れちゃうから」とスッピンで働くおばさんが多い。
学期ごとに仕事仲間とランチ会に行くのがちょっとした楽しみ。突撃先は地元のファミレス。普段は節約生活に甘んじているが、この日ばかりはデザートまでしっかり食べて帰ることにしている。
便秘症のため、月に一回検便を義務付けられているのが悩みの種。「子どものを出しちゃ駄目かな」という誘惑にかられながらも、毎月どうにかこうにかひねり出している。