少年サッカーおばさん
少年サッカーおばさん
少年サッカーチームに所属している子どもを持つおばさん。主にサッカーグラウンド近辺で目撃される。『少年野球おばさん』と同様、子どもの為…チームのため身を粉にして働いている。
子育ておばさん達は我が子がスポ小(スポーツ少年団)に入団した瞬間、スポ小の労働力と見なされる。もはやこれは必然であり、日本のプロスポーツの礎と言っても良いだろう。しかし、子どもがJリーガー級に育ってくれれば万々歳だが、たいていの子ども達は「子ども時代の良い思い出」として過ぎ去っていくところが切ない。
少年サッカーおばさんの仕事は『少年野球おばさん』の仕事ととほぼ同じだが「野球のシーズンは夏」「サッカーのシーズンは冬」と言う風潮のせいか、極寒の中でグラウンドに佇んでいる姿がよく目撃される。子ども達はグラウンドを走り回るので冬場も汗をかくようだが、じっと立って待っている寒さは半端ない。
グラウンドの隅で一塊になって寒さに耐えているおばさん達の姿は、ブリザードに耐える南極ペンギンさながらである。 そんな訳で少年サッカーおばさん達にとって「冬の防寒」は死活問題。サッカー選手が着ているベンチコートを持っているおばさんの比率は相当のもの。下着はヒートテック。その中に使い捨ての貼るカイロを仕込んでいるおばさんも少なくない。
少年サッカーおばさん御用達のベンチコート
子どもの勉強のためにと地元で行われるJリーグの試合に足を運ぶのも大切な仕事。イケメンサッカー選手を生で観る事を「目の保養」として密かな楽しみにしているらしい。若い頃はスポーツ選手に興味を持ったことがないのだが、少年サッカーおばさんになってから、すっかりハマってしまった。 「息子のサッカーの勉強になるから」と『Jリーグサッカーキング 』と言うサッカー専門誌を定期購入している。息子が読み飽きた後、お気に入りの選手を切り抜いてスクラップブックを作ってる事は誰にも言えないでいる。