おばさん観察日記

愛すべきおばさん達に捧ぐ

着物おばさん(ガチ系)

着物おばさん(ガチ系)

 

結婚式やお葬式等のイベント時以外の「ちょっとしたお出かけ」レベルでも着物を着ているおばさん。ここ数年の着物ブームで日常でも着物を着る人が増えていが、その多くは気候の良い時期限定。「絽」だの「紗」だのと言った夏用の着物を着る人達は着物好きの中でも「ガチ系」として尊敬の視線を集めている。

 

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着物おばさん(ガチ系)は、おそらく素人が見てもひと目で判別出来るものと思われる。そもそも夏に浴衣以外の着物を着るのはガチ系の人達だと思っても良い。夏場は汗をかくため、着物の始末が難しいため、着物好きでも「にわか」の人達は夏場に着物を着ることを避けるからである。また、着物おばさん(ガチ系)は着物を着慣れているので、着こなしや立ち居振る舞いがにわかの人達とはひと味も二味も違う。

 

単純に着物を愛している人も多いが「着物を着ないと話にならない」趣味や仕事をしている人の比率がやたら高い。生花、お茶、日本舞踊と言った伝統芸能の師匠や、着付けの先生、あるいは商売上着物を着る必要がある人達が「お洒落で着てるんじゃないのよ」という年季の入れようで着用しているので、何かにつけて「こなれている感」が見受けられる。

 

着物を着慣れていない人間からすると、着物を着ている女性は団鬼六渡辺淳一の小説に登場するような「日本家屋に暮らす奥ゆかしい和風奥様」を想像しがちだが、当然ながらそんなこともない。人の視線を浴びる事には慣れていて、実はちょっぴり注目されるのが好き。「日本茶よりも紅茶」を愛する着物おばさん(ガチ系)も多く、百貨店のウエッジウッドティールームなどで目撃される事が多い。

 

ウエッジウッドの紅茶

NHKで放送されていた英国ドラマ『ダウントン・アビー』にハマってしまい、イギリス旅行を計画中。もちろん着物は持っていく。